CAD/CAM冠(キャドキャム冠)保険適用で白い歯へ

CAD/CAM冠とは?

セラミックとプラスチックを合わせたハイブリットレジンと呼ばれる白い素材。
歯を削り、コンピューターで歯の形を設計し、データをもとにCAD/CAM冠のブロックを削りだして作る保険適用の白い被せ物です。 金属を使用していないので、金属アレルギーの心配はありません。

どの歯にもできるのか?

条件がありますが、ほとんどの歯に保険適用で入れることができます。
1 前歯(中切歯、側切歯、犬歯)と小臼歯(第一、第二小臼歯)は基本的に白くできます。
2 一番後ろの奥歯(第二大臼歯)が、全部残っていて(上下左右4本)、過度な咬合力がかからない場合において、一つ手前の奥歯(第一大臼歯)も白い歯にできます。
3 2023・12月より、一番奥の歯(第二大臼歯)、親しらずも白い歯にできるようになった。色は今のところアイボリー色のみ。
注:1社1製品の認可で、当院ではまだ適応できません。
4 ブリッジには適用できない

どちらの歯科医院でもできるのか?

保険適用なので、一般の歯科治療として行ってもらえますが、場合によってはCAD/CAM冠をされていない歯科医院もあるかもしれません。詳しくは、かかりつけ歯科医院に確認してください。

CAD/CAM冠のメリット

1 銀歯とは違い、残存歯に合わせた色を選べ、見た目がよい
2 金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がない
3 保険適用

CAD/CAM冠のデメリット

1 歯牙を、銀歯よりも削る量がおおい
2 銀歯と違って噛み合わせによっては、摩耗や破折の可能性もある
3 銀歯より外れやすい面もある
4 選べる色には限りがあり、少しずつ表面が劣化していくことがある

他の被せ物との違い

保険→銀歯、CAD/CAM冠
自費→セラミック、ゴールド
今までは保険ならば銀歯、白が良ければ自費と、選択肢が少なかったのですが、CAD/CAM冠により、患者さまの選択肢が増えたことは良いことだと思います。
ただし、治療できる歯には条件があります。必ずしもCAD/CAM冠が可能というわけではないので、ご自分の歯に適用できるか確認が必要です。